2015-08-22


<プロフィール>
加門 亮兵 / Kamon Ryohei

JP Voltes FC (フィリピン)
 

桃山学院大学卒業後、2009年ファジアーノ岡山に入団、その後JFL、FC大阪に加入。

2014年にラオスリーグに挑戦。2015年シーズンより、フィリピンのJP Voltes FCでプレー。


ファジアーノ岡山・FC大阪・ラオスリーグで活躍後、次に目指したのは発展著しいフィリピンリーグ(United Football League)。リーグ唯一の日本人オーナーチーム、Jp voltesで今季から活躍する彼は、1年目からチームキャプテンとしてチームを引っ張る。リーグ終盤戦と大一番時期に、移籍1年目で感じた、フィリピンサッカーと日本サッカーの違いなどを語ってもらった。

-フィリピンに移籍したきっかけについて教えて下さい?
 
ラオスチーム(Lang Xang UNITED)を離れる事になり、その時は、ミャンマーのチームや日本のJアカデミーコーチなどのお話がありましたが、まだ現役にこだわりがありましたし、ミャンマーチームとの移籍話が流れてしまいました。
ちょうどその時に、今お世話になっているエイジェントを通してJP violetsからのお話を頂きフィリピンに来る決断をしました。
 
-フィリピンでの1年目はいかがですか?
 
そうですね、チームに日本人選手も居ますし、言葉が通じるのでストレスなくプレーに集中できています。
 
-フィリピンサッカーの特長を教えて下さい。
 
外国人選手でアフリカ系の選手が多く、ヨーロッパとのハーフの選手も多いですね。
アフリカ人独特のリズムに慣れるのが最初は大変でした。正直Jリーグでも余り経験した事がないくらい彼らのボールを奪う間合いは広いと感じています。
彼らとのフィジカルコンタクトが多くなりますが、パワーが必要だとは思わないですね。
あとは、比較的後ろからビルドアップしていこうというよりは、前に速いサッカーですね。
 
-これまで日本で経験してきたサッカーとギャップを感じる事はありますか?
 
来てすぐのときは、試合後の打撲の痛さにビックリしました。こんなに腫れるのかっていうくらい腫れたのが何回かありました。日本でも海外の選手はブラジルをはじめたくさんいますけど、アフリカ系の選手とやることってほとんどなかったので。今はマッチアップするのがアフリカ系の選手が多いのでね。もともとは、小さくて薄いすね当てを好んで付けていましたが、こっちに来てからすねが腫れるのが多くなったので、今は大きくて分厚いものを使うようにしています。
 
それと、日本人は指導された選手が多いですね。きちんとしたプレーで、綺麗に試合をする国だと思います。その点フィリピンは、本能でサッカーしているので、読めないプレーも多いですよ。
文化の違いなどもあると思いますね、けどそのお陰でプレーの幅も広がりました。
 
-フィリピンではサッカー選手という職業の認知度は高いですか?
 
まだまだじゃないですか?けどフィリピンサッカー代表は人気ありますし、サッカー人気は高まってきているとは思いますよ。フィリピンは貧富の差もある国ですが、子供がサッカーで成功して成り上がってやるって感じではないと思います。バスケットではそれがあると思いますね。まだ歴史も浅いプロサッカーリーグなので、プロとしてご飯を食べる文化が浸透していないのかなと思います。本当にこれから伸びるリーグだと思います。
 
-日本でのフィリピンのイメージは危険と言われますが、危険な場面はありましたか?
 
自分は全くそんな体験した事はありません。生活もすぐに馴染めると思います。治安も悪いと感じたことはないですし、大きいなショッピングモールもたくさんあります。こんなに発展してるとは思ってなかったですね。もちろん貧しい村や地域もありますが、サッカー中心の生活をしている限りでは今のところ困ったこともないです。以前ラオスに居た経験がいまいきてます。
 
-今後は日本人選手がフィリピンで活躍する機会が増えると思いますか?
 
来シーズンは確実にもっと日本人は増えると思いますよ。日本人選手のニーズはあります。
 
-今後の目標を聞かせて下さい。
 
まずは今シーズン所属チームでしっかりと勝ちを積んでいってチームの目標を達成することです。その過程のなかで自分も新たな経験や発見ができるような精神状態でプレーしていき、プレーの質を向上させたいです。
そして日本以外の国でプレーしていてサッカーに関しても、生活に関しても新たな価値観に触れることができているので、この先自分がどこでプレーするのか、いつ選手をリタイヤするのかはわかりませんが、人生の肥やしになるように毎日サッカーに取り組み、サッカー選手としても、一人の人間としても成長したいですね。引退後は育成年代の中学年代、高校年代のコーチをしたいと漠然とは考えています。それとフィリピンの子供達にもっとサッカーの面白さを広めれたらと思います。


<了>

Text & Photo: 正図 慎治




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